連載の最後に、UNIXからLinuxへ移行する際に考慮すべき点について少し触れてみたいと思います。

UNIXからLinuxへ移行する際の主な考慮事項

アプリケーションのソースコード管理

  • アプリケーションのソースコードリストおよび管理状況
  • 改修が必要なアプリケーションのソースコードの修正、コンパイル、配布の開発要員の確保
  • ソースコード内のハードコーディングの確認
  • 外部連携システムへの影響確

ソフトウェアの互換性

  • x86環境での既存ソフトウェアのバージョンおよび互換性の確認(商用版を含む)
  • 動作中のJavaバージョン、コンパイラの種類およびバージョン確認

ライセンス体系の確認

  • P2P(*1)、P2V(*2)のインフラ基盤変更に伴う商用ソフトウェアのライセンス体系の確認
  • 既存の商用ソフトウェアのアップグレード、アップデート時のサポート有無

  *1:物理サーバから物理サーバ *2:物理サーバから仮想サーバ

移行アーキテクチャの選定

  • P2P、P2Vのインフラ基盤選定

データ移行方式の選定

  • アプリケーションソースコードの移行方式
  • アプリケーションデータ同期方式
  • データベースデータの移行方式

移行後の性能検証の検討

  • 性能検証の対象、範囲の検討
  • 検証方式、検証方法の検討

高可用性の構成検討

  • High Availabilityの検討
  • Clustering、冗長化の検討
  • バックアップ方式の検討

保守/運用のスキル

  • インフラ基盤のアウトソーシングの対象、範囲の検討
  • ベンダーサポート体制の検討

その他

  • 資産管理の検討
  • 保守/運用要員の養育、育成

4回にわたってUNIXからLinuxへの移行について簡単に説明しましたが、いかがでしょうか。
あくまで概要説明ですが、参考になれば幸いです。

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